ディア フレンド
「そうか・・ごめん。」


なんか気まずい。
朝練と言うのは本当のことだが、
なんかさっきのコトが
気に掛かってあんまり話したくないのだ。

「ご馳走様。アタシお風呂入るね。
ギースト、美味しかったよ♪」


アタシは今すぐその場を立ち去った。
なんか有李栖にも気付かれそうだったから・・
食器を水に浸し、アタシは
急いでお風呂に向かった。



有李栖side


杏南はこの場を逃げ出すように
出て行った。
渉と喧嘩でもしたのだろう。

でも、喧嘩したなら
怒って出て行くかシカトするだろう。


喧嘩ではなさそうだ。


「渉。杏南と喧嘩したの?」


渉は一瞬、目を泳がせる。
外れてはいないようだ。
渉は悲しそうに俯く。


「その反応だと渉が
なんか杏南に言ったのね。」



「俺は傍観してるだけなのか・・
アイツを手伝うこと出来ないのかな?」



「さぁね。
自分で聞いてみなさい。
直接、杏南に」



「えっ?・・
杏南に聞く?」
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