ディア フレンド
「そう。本人に
聞かないと分からないこと。

私は杏南に助言したり、
杏南の戦いのサポートをして
手伝ってる。

それは杏南が必要としてたから。


渉に何も言わないのは
巻き込みたくないんじゃない?


あの子がこの世界を、
自分の友達を守りたいから。

しいて渉が出来ることは・・


友達でいてあげること。」




「友達でいること・・・
俺に出来ること。」


「渉様、もう少し
自分のことにも目を向けて見ては
いかがでしょう?」



「自分のこと・・
―ありがとう。なんか、
分かった気がするよ。

有李栖、サンキュな♪」


そう言うと渉は大広間を出る。
全く、人間は飽きないわね。
杏南の気持ちを言わずに
ここまで理解出来るなんて・・・


「有李栖様、運命の糸
どうなりましたか?」



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