ディア フレンド
「多少の変化はあるけど
あまり変化はないわ。

このままじゃ・・・」


私が1番望まない運命に
なってしまう。
杏南のあの精神状態じゃ
どうなるか分からない。

あれからどう立ち直るのか。
それが1番の重要なトコロだろう。


私が変えることが出来たら苦労は
しないのだが・・


「お嬢様がそんなに
思い詰める必要はないですよ。
成るようにしかなりませんから・・」



「呑気ね・・
最後は有終の美で終わりたいでしょ?

それに・・
約束したのよ。」


杏南の姉、波留華と約束したのだ。
それだけは命に変えてでも
守りたいのだ。

いや・・守らなきゃいけないのだ。



「波留華様・・ですか。
お嬢様、そんな顔しないで下さい。

キス、してしまいますよ?」


「馬鹿っ・・
そんな冗談言わなくていいわ。」


スッ。
ギーストは急に真剣な顔になり
私の右頬に手を当てる。

えっ・・そんな目で見ないで・・
私の頬が熱くなるのが自分でも
分かった。
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