ディア フレンド
「疲れた・・・
張り切って跳び過ぎちゃった・・・」


「お前ってよくわかんないな・・・
いろんな才能秘めてんだもん。
案外、記録追い抜かれたりしてな。」


「それはないよ。
恭也くんは凄いもん。
アタシは入ったばっかだし・・・」



「まぁ一緒に優勝しような♪」


ポン、恭也くんはアタシの頭に手を
乗せ、髪をぐしゃぐしゃにする。

何回もやられる内にもう慣れた。
凄く安心するな・・
あれっ・・一緒に優勝って・・
深い意味はない・・よね。



練習を終え、アタシたちは
教室へ向かう。
制服に急いで着替えた。
部室の鍵は・・ちゃんと返した。
恭也くんはB塔だから一緒に行けない。
もう少し話したかったけど・・


校舎に入ると知ってる顔を
見かける。
当たり前だけど・・・笑

「おっはよ~♪」


後ろからいつもの声が聞こえる。
あれっ、渉と有李栖が・・いない。


「おはよ、紗羅。
渉と有李栖は?
遥妃も・・いなくない?」



「嗚呼。みんなは各自
朝練やら委員会やら。
うちは怪我してるから無理出来ないの。」
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