ディア フレンド
アタシのこと? なんで? 
まぁ。毎日一緒にいればアタシのネタはいろいろあるんだろうけど・・
陰口だったら後で蹴りを入れとか無いと!

「どんなこと?陰口的な?」

「んなことないよ、なんか。料理が上手いとか、真っ直ぐだとか・・のろ気みたいな」

はぁ? 意味分かんない。なんでそんなこと伶哉くんに話す必要があるの?
まぁ、陰口じゃないから許すケド・・・

「なんか、変な奴。渉、そんな風に思ってたんだ・・」

「好きなんじゃない? 隣城のこと。」


「まっさか!アタシ、女らしくないし、何より剣道ばっかだから・・」

「隣城は女らしいんじゃない?だってさ、仕草とか色っぽいし、料理上手いとか家庭的じゃん。」


カァアッ。アタシは柄に無く顔が紅くなる。伶哉くんに言われたからなのか・・
伶哉くんは渉が明るい太陽なら伶哉くんは綺麗な月。
漆黒の髪・吸い込まれそうな瞳・・クール系な感じを思わせるがとても端整な顔立ち。
渉もカッコよくなったけど・・・

『意識すれば1人や2人はいるでしょ?』

カアアッ。アタシはまた顔を紅潮させる。なんで?
アタシの馬鹿ッ/// アタシは恥ずかしさのあまり俯いてしまった。

「隣城?どうした?」


「ううん// なんでもない。て言うか、苗字じゃなくて名前で呼んで。折角友達になったんだから。」

「―ああ、杏南でいい?」

なんか、さっきの発言から急に名前で呼ばれるとくすぐったくなる。
どうしよう・・なんか、変な気持ちになる。

「うん// あっ、着いたよ。伶哉くん、いつもそういうこと言ってるんでしょ?」

「そういうことって?」


「褒め言葉みたい・・・な?」

伶哉くんは少しムッとした顔になる。怒っちゃったかな?・・
そして、少し顔を紅くなる。照れてるのかな?

「んな、訳ないだろ// 俺、あんま女子好きじゃないし。紗羅とか遥妃とか杏南は特殊。あいつらは俺の外見で判断しないから。中身で付き合ってくれっから。」



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