ディア フレンド
封鬼師、見参。
「凄い、妖気・・なんか薔薇園来るみたい・・・」
「ここには強い結界を張っているのです。妖怪【スポク】がここに入るのは無理なの。
しかもここの家すら見えていないわ。」
アタシたちは走って薔薇園に向かう。案の定、そこには巨大な髑髏(どくろ)が暴れていた。
がしゃ髑髏(どくろ)であろうか・・禍々しい(まがまが)妖気で時折吐きそうになる。アタシは狗獣刃を構える。
「最初は弱点を見極め、そこを狙って。弱らせてから使役と奥義を使う。大丈夫、杏南。自分を信じて。」
アタシは頷くと足に力をこめて、ジャンプする。すると、屋敷の屋根の高さまで飛ぶことが出来た。それを繰り返し、屋根に立つ。
そして、助走を着け、一気に剣を振り上げる。
すると、がしゃ髑髏もアタシに気付いたのか、暴れ始める。
アタシは神経を目に集中する。すると、がしゃ髑髏の右肩に赤い光が視える。
あれが弱点ね・・・アタシはそこ目掛けて狗獣刃を振り下ろす。
ザシュッ。ギリギリギリっ。
右肩から腕にかけて切る。すると、がしゃ髑髏は激しく暴れ、叫び声を上げる。
ギャアアアアア。耳の劈(つんざ)くような声。アタシは耳を塞ぐ。
有李栖は何かを叫んでいる。でも、声のせいで耳から手を離せない。
じっと有李栖を見ていると弓を構え始めた。
避けろってことなの? アタシはそう信じて矢の当らない位置に避ける。
すると、ヒュンッ!! パシュンっ!!!
勢いよくがしゃ髑髏の前頭葉に当る部分に破魔の矢が刺さった。
尚も叫び続ける。アタシはオリークを召喚させる。
「・・・紅蓮の次女オリーク。私の声に応えなさい。」
すると、魔方陣が浮かび上がり、その中からオリークが現れる。
オリークは落ち着いたようだった。
「初めての戦いにうちが参加出来るなんて嬉しいですよ。」
「行くよ、オリーク。」
オリークは頷くと手を胸の前にかざし、人さし指を親指の先を合わせ、円を作る。
そして、静かに目を閉じる。がしゃ髑髏は自分の頭を抑え、苦しんでいる。
「我、朱雀を従える者。炎よ、燃え滾(たぎ)れ!!」
目をかっと見開き、叫ぶ。そして、炎が手から溢れ、オリークの頭上で朱雀の姿になる。そして、アタシは狗獣刃を左手で掲げ、叫ぶ。
「ここには強い結界を張っているのです。妖怪【スポク】がここに入るのは無理なの。
しかもここの家すら見えていないわ。」
アタシたちは走って薔薇園に向かう。案の定、そこには巨大な髑髏(どくろ)が暴れていた。
がしゃ髑髏(どくろ)であろうか・・禍々しい(まがまが)妖気で時折吐きそうになる。アタシは狗獣刃を構える。
「最初は弱点を見極め、そこを狙って。弱らせてから使役と奥義を使う。大丈夫、杏南。自分を信じて。」
アタシは頷くと足に力をこめて、ジャンプする。すると、屋敷の屋根の高さまで飛ぶことが出来た。それを繰り返し、屋根に立つ。
そして、助走を着け、一気に剣を振り上げる。
すると、がしゃ髑髏もアタシに気付いたのか、暴れ始める。
アタシは神経を目に集中する。すると、がしゃ髑髏の右肩に赤い光が視える。
あれが弱点ね・・・アタシはそこ目掛けて狗獣刃を振り下ろす。
ザシュッ。ギリギリギリっ。
右肩から腕にかけて切る。すると、がしゃ髑髏は激しく暴れ、叫び声を上げる。
ギャアアアアア。耳の劈(つんざ)くような声。アタシは耳を塞ぐ。
有李栖は何かを叫んでいる。でも、声のせいで耳から手を離せない。
じっと有李栖を見ていると弓を構え始めた。
避けろってことなの? アタシはそう信じて矢の当らない位置に避ける。
すると、ヒュンッ!! パシュンっ!!!
勢いよくがしゃ髑髏の前頭葉に当る部分に破魔の矢が刺さった。
尚も叫び続ける。アタシはオリークを召喚させる。
「・・・紅蓮の次女オリーク。私の声に応えなさい。」
すると、魔方陣が浮かび上がり、その中からオリークが現れる。
オリークは落ち着いたようだった。
「初めての戦いにうちが参加出来るなんて嬉しいですよ。」
「行くよ、オリーク。」
オリークは頷くと手を胸の前にかざし、人さし指を親指の先を合わせ、円を作る。
そして、静かに目を閉じる。がしゃ髑髏は自分の頭を抑え、苦しんでいる。
「我、朱雀を従える者。炎よ、燃え滾(たぎ)れ!!」
目をかっと見開き、叫ぶ。そして、炎が手から溢れ、オリークの頭上で朱雀の姿になる。そして、アタシは狗獣刃を左手で掲げ、叫ぶ。