ディア フレンド
教室に戻ると紗羅と遥妃が首を傾げて迎える。
なんか、凄く不思議そうな顔してるよ・・・

「ねぇ。なに話したの?もしかしてコクられたとか!?」

「んな訳ないでしょ。生徒会に入ってって言われてさ。生徒会副会長になってって。」


「へええ、そう言えば実冬ちゃん転校したもんね・・」

「まぁ、頑張れ。生徒会ってなんかカッコイイな。京大寺と一緒って杏南羨ましいよ・・あたしみんなで遊ぶときしか話せないからなぁ・・」



「遊ぶときにいっぱい話せばいいんだよ。近すぎてもなんか馴れ馴れしくない?」

「杏南の言ってることも一理ありますよ。たまには言いこと言うのです。」


「たまには、は余計。とりあえず頑張れ!!」


チャイムが鳴りそうなのでアタシは席に着く。
この授業が終わればとりあえず終わる。英語だからちゃんと聞こうっと。




キーンコーンカーンコーン。


今回はちゃんと授業を聞いていた。英語で点数を取らないとアタシは終わるからね・・
鞄に教科書を詰める。今日は2教科しかないから楽だな♪
生徒会の会議をすっかり忘れるとこだった。
 

ガラガラっ。担任が入って来る。
そしてホームルームをする。明日は集会か・・
面倒くさい・・まぁ、そんな日もあるか。
担任の話が終わる。そして、みんな起立する。

「さようなら。」


みんな一斉に教室を出始める。はぁ・・
とりあえず伶哉くんを探す。
遥妃がポンとアタシの肩を叩く。アタシは振り向く、すると笑顔で言う。

「生徒会頑張れよ、あたし部活だから。」


「うん、遥妃もね。」

「ねぇ、杏南。生徒会終わったら陸部来てくんない?」

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