ディア フレンド
『さぁ、私の声が聞こえるなら私の声に応えなさい。
思想の五色、白日の四女キイム。私の声に応えなさい。』
目を静かに開ける。ブワッ・・風がアタシの前を通る。
スカートと髪が激しくはためく。アタシの頭上に金色の魔方陣が現れる。
それは静かに地面に下りて来る。魔方陣から女の子のシルエットが浮かび上がる。
女の子は徐々にはっきり見えて来る。
その子がはっきり見えるとアタシの足元にかしずく。
「白日の四女キイム。ここに。」
「今日は貴方と修行なの。よろしくね、」
「はいっ♪やっと私の出番ですね、杏南様やっぱお美しいですねぇ・・」
「あ、ありがと。さて、有李栖まだ来ないけど早速。」
「はい。では行きますね。」キイムはスッと立ちあがり両手を胸の前に持って来る。
そして指を落ちたたみ親指と中指を合わせる。
キイムは静かに目を閉じる。
『我、百虎を従える者。鉄よ、切り裂け!!』
言い放つとキイムは静かに手を広げる。
すると、金色の結晶がたくさんキイムの両手から溢れる。
そして、その結晶はキイムの頭上で大きな虎のシルエットになる。
これが百虎・・シルエットだけだが雄叫びを上げ、唸っている。
「百虎よ、この身体よ。我に力を貸したまえ、来々。」
アタシは天を仰ぐように両手をめい一杯広げる。
百虎は勢いよくアタシの身体に入ってくる。今までは比べ物にならないくらいの霊力。
狂ってしまいそうになる。必死に自我を保つ。
ダメだ・・・支配されそうになる。アタシは【アタシ】の中の虎と戦う。
「杏南様、ここで白虎に支配されるとこれから操るのは不可能になってしまいます。お気を確かにして下さい。」
獣は自分より強いものしか認めないってか・・上等じゃん。
あんたを操ってやるよ・・アタシは必死に意識を集中させる。
アタシは操れないよ。アタシは虎を必死に押さえ込む。
タッタタタタ。何かが走って来る。今はそれどころじゃない。
気を抜くとアタシを支配されてしまう。
無意識にアタシは右手で心臓を押さえる。はぁ・・はぁ・・はぁ・・
思想の五色、白日の四女キイム。私の声に応えなさい。』
目を静かに開ける。ブワッ・・風がアタシの前を通る。
スカートと髪が激しくはためく。アタシの頭上に金色の魔方陣が現れる。
それは静かに地面に下りて来る。魔方陣から女の子のシルエットが浮かび上がる。
女の子は徐々にはっきり見えて来る。
その子がはっきり見えるとアタシの足元にかしずく。
「白日の四女キイム。ここに。」
「今日は貴方と修行なの。よろしくね、」
「はいっ♪やっと私の出番ですね、杏南様やっぱお美しいですねぇ・・」
「あ、ありがと。さて、有李栖まだ来ないけど早速。」
「はい。では行きますね。」キイムはスッと立ちあがり両手を胸の前に持って来る。
そして指を落ちたたみ親指と中指を合わせる。
キイムは静かに目を閉じる。
『我、百虎を従える者。鉄よ、切り裂け!!』
言い放つとキイムは静かに手を広げる。
すると、金色の結晶がたくさんキイムの両手から溢れる。
そして、その結晶はキイムの頭上で大きな虎のシルエットになる。
これが百虎・・シルエットだけだが雄叫びを上げ、唸っている。
「百虎よ、この身体よ。我に力を貸したまえ、来々。」
アタシは天を仰ぐように両手をめい一杯広げる。
百虎は勢いよくアタシの身体に入ってくる。今までは比べ物にならないくらいの霊力。
狂ってしまいそうになる。必死に自我を保つ。
ダメだ・・・支配されそうになる。アタシは【アタシ】の中の虎と戦う。
「杏南様、ここで白虎に支配されるとこれから操るのは不可能になってしまいます。お気を確かにして下さい。」
獣は自分より強いものしか認めないってか・・上等じゃん。
あんたを操ってやるよ・・アタシは必死に意識を集中させる。
アタシは操れないよ。アタシは虎を必死に押さえ込む。
タッタタタタ。何かが走って来る。今はそれどころじゃない。
気を抜くとアタシを支配されてしまう。
無意識にアタシは右手で心臓を押さえる。はぁ・・はぁ・・はぁ・・