ディア フレンド
伶哉くんって女の子全員にこういうメールしてるのかな・・
一緒に帰ったときは女子あんまり好きそうじゃない発言はしてたけど・・

紗羅とは遥妃とかにもこんなメールしてるのかな。
あれ?・・ なんで苦しいんだ?
伶哉くんのこととか渉に優しくされるとドキドキして・・
あ~・・・なんかもう考えるの止めた!!

アタシは伶哉くんにとりあえず返信する。
段々眠くなって来たから後半なに書いたか覚えてない。
送信。と、もう寝よう。ほら11時じゃん・・

アタシは布団を掛け、目を閉じる。眠りに堕ちたのはすぐだった。
また不思議な夢を見る。

『・・・な・・んな・・・・杏南?・・』



「誰?・・貴方は、誰?」


その人に質問する。すると、その人は悲しそうな顔をする。
どうしてそんな顔するの? アタシはその人に手を伸ばす。
その人はすうっと消えてしまう。前よりシルエットははっきり見えた。
綺麗な青色の瞳の女の人。どこかで見たことがある。
思い出せない・・・誰なの? 貴方は・・・・・








パチッ。アタシは目を開ける。またあの夢。
うっ・・なんか頭がズキズキする。
ダメだ・・起き上がれない。貧血? こんなことなんてなかったのに・・

ふと携帯を開く。4時・・・どうしよう。
もう一度寝るしかないか・・・
アタシはもう一度目を瞑る。深いまどろみに身体を任せ、堕ちていく。











「・・・な・・杏南。」


「ん?・・わ、たる?」

目を開けると渉が心配そうにアタシの顔を覗き込む。凄く顔が近い///

「お前、大丈夫か? もう10時だぞ?」


「えっ? 学校は?・・・」


「欠席、お前はな。俺はサボり☆」


「アンタね・・いいの?ただでさえ成績ヤバイのに・・・」



「お前、1人にしたら悪化するだろ? 俺が看病すっから。」


「あ、ありがと/// 」
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