ディア フレンド
渉はニコッと笑う。アタシは熱もあるせいかボォっとしてしまう。
渉はアタシのベットの横に座る。なんかいつもより接近してない?
どうしよ・・ドキドキしてきたよ///
ふと携帯を開く。すると、4件くらいメールが来ていた。
いつの間にこんなに来てたんだろ・・

「杏南? どうした?」


「メール来てたみたい・・」

アタシは1番最初に来ていたメールを開く。
有李栖? 珍しいな。有李栖がメールよこすなんて・・
時刻は・・9時20分? 授業中かい! よくバレなかったな・・
有李栖なんかちゃっかり学校に携帯持って行ってたんだ・・
まぁアタシもだけどね。
ピッ。 メールを開く。


『杏南。 大丈夫? ちょっと無理させたみたい・・ゴメン。
とりあえず今日の授業のノートは取っておくから。
渉いるから・・今日は渉に甘えなさい、』

思わず笑みが零れる。有李栖は言葉に出さないけど心配してくれてたんだ・・
渉に甘えなさいって・・ホントにいいのかな?
まぁ、渉は幼馴染みだから今更気を遣う必要もないか。


2件目。紗羅。9時30分。同じく授業中。ったく・・不良かって・・・
内心嬉しさが込み上げる。内容に期待しながら開く。ピッ、


『大丈夫!? 杏南が風邪引くなんて珍しいね・・・
今日の部活楽しみにしてたのに(泣
まぁ、お大事に☆ p.s. 伶哉くんめっちゃ今日元気なかった(笑』


なんか凄く罪悪感が・・でもアタシが休んだのと伶哉くんは関係ない気がする。
アタシもホントのとこ、部活には行きたかった。
明日はちゃんと行かないと。ふと顔を上げる。
あれ? 渉何処行ったんだろう・・いつの間にいなくなったの?
少し寂しくなるがメールの続きを開く。ピッ、


『杏南大丈夫か? 杏南いないとなんか変だな。
学校終わったら3人で見舞い行くから。とりあえず今、理科やってる。』

伶哉くんか、1時間目確か理科だったけか・・
時間的に今は2時間目かな? 何やってるかな・・・
アタシはみんなに会いたくなる。1日休むだけでこんなに寂しくなるんだな。
熱なければアタシもみんなと話とか出来たのに・・
 


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