ディア フレンド
遥妃は不敵笑いながら渉を見る。
凄く怖いよ・・遥妃、渉も少し怯えてるよ。
アタシはベットに座り、膝に毛布を掛け、みんなと話す。
凄く嬉しい。やっぱみんなと話すと下がらない熱も下がりそうだ。

アタシは1番今日心配していたことを紗羅に聞く。

「紗羅、今日部活どうだった?」


「あっ。部活ね、今日はほとんどの先生がいなくなるから
全部の部活部休になったんだよ。」

「よかった・・凄く今日行きたかったから。」


「杏南、まず熱下げないとな。俺らめっちゃ心配してたんだぞ。」

「そうなのです。伶哉は今日一日中元気がなかったのですよ。」


「おい//余計なこと言うなよ///」

伶哉くんは顔を真っ赤にしてつっこむ。有李栖は笑顔で流す。
こういうやり取りやっぱいい。明日は学校行かないと。

「あっ。皆藤、今思い出したんだがあの件についてなんだが・・」


「あっ。俺の家は大丈夫だぜ。後は、日時だな。当日にやるか・・」


「まだ内緒なのです!バレてしまうのですよ。」

渉と遥妃がコソコソと何かを話し合っている。
何を話してるんだろう・・・アタシにはヒミツなのかな。
ちょっと寂しいな・・有李栖が必死に隠そうとしている。

「杏南、これさ。家庭科で作ったの。今日はクッキーだったんだ、
こっそり持って帰って来た☆」

紗羅は小さな袋をアタシに手渡す。中を開くと可愛いハート型やら星型のクッキーが
5枚ほど入っていた。
丁度、小腹も空いていたので早速、1枚手に取り一口食べてみる。

サクッ。普通のクッキーの味だが、いつもと違う味がした。
アタシはドンドン手が進み、5枚のクッキー全て完食してしまった。


「杏南、いい食べっぷりだね・・お腹空いてたの?」


「ううん、美味しかったから。サンキュね♪」

紗羅は照れたように笑う。凄く可愛い表情。
大人数だけど、やっぱこれが1番好き。

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