ディア フレンド
「1人でいい。味方を作ればいい。
家族でも友達でも。ううん、アタシが味方になる。」
「どうしてよ・・あんたはあたしのことなんて
知らないでしょ!? なんで他人に言われないといけないの!?
あたしはこのまま自殺するつもりなの。
それで解決するでしょ?」
「逃げるんだ・・・それは逃げることだよ。
あなたが置かれている立場はアタシにはわからないし
気持ちも分からない。でも、誰かに助けを、何か行動を起こさないと
少なくとも今の状態から変わることはないの。
勇気を出さないと始まらない。」
「・・・っ。た・・すけて・・・」
アタシは女の子に微笑む。そして、手を差し伸べる。
女の子は躊躇いながらもアタシの手を掴む。
その子は立ち上がる。表情も涙でぐしゃぐしゃになっている。
でも、人間っぽい。凄くいいと思う。
「アタシが助けるから。」
アタシは女の子に交差させた両手をかざす。
女の子は静かに目を閉じる。さきほどの血走った目ではなく。
穏やかな表情。アタシも目を閉じ、呪文を紡ぐ。
「悪しき魂(たま)よ、元いた場所に。
元の身体(いれもの)に還りなさい」
すると、女の子は白い光に包まれ小さな光になる。
凄い風でアタシのスカートと髪がはためく。
女の子は最後にアタシに微笑んでくれた。
女の子の魂はすうっと消える。きっと元の身体に戻った。
勇気出せるよね? アタシは早く元気になることを祈りながら目を開ける。
目を開けるとトゥラムがアタシに駆け寄って来る。
凄く心配そうにアタシの顔を見つめる。
「大丈夫ですか?背中・・」
「大丈夫・・じゃないかも。今まで夢中で気付かなかった・・」
有李栖も心配そうに走って来る。
アタシはバランスを崩し、倒れそうになる。
間一髪で有李栖がアタシの体を支えてくれる。
支え無しじゃ立てないかも・・ね・・・・
「歩ける?杏南・・無茶しないで。心配するでしょ・・」
「ゴメン・・何とか救いたかったから・・・」
アタシは有李栖に肩を貸して貰いながら屋敷に向かう。
家族でも友達でも。ううん、アタシが味方になる。」
「どうしてよ・・あんたはあたしのことなんて
知らないでしょ!? なんで他人に言われないといけないの!?
あたしはこのまま自殺するつもりなの。
それで解決するでしょ?」
「逃げるんだ・・・それは逃げることだよ。
あなたが置かれている立場はアタシにはわからないし
気持ちも分からない。でも、誰かに助けを、何か行動を起こさないと
少なくとも今の状態から変わることはないの。
勇気を出さないと始まらない。」
「・・・っ。た・・すけて・・・」
アタシは女の子に微笑む。そして、手を差し伸べる。
女の子は躊躇いながらもアタシの手を掴む。
その子は立ち上がる。表情も涙でぐしゃぐしゃになっている。
でも、人間っぽい。凄くいいと思う。
「アタシが助けるから。」
アタシは女の子に交差させた両手をかざす。
女の子は静かに目を閉じる。さきほどの血走った目ではなく。
穏やかな表情。アタシも目を閉じ、呪文を紡ぐ。
「悪しき魂(たま)よ、元いた場所に。
元の身体(いれもの)に還りなさい」
すると、女の子は白い光に包まれ小さな光になる。
凄い風でアタシのスカートと髪がはためく。
女の子は最後にアタシに微笑んでくれた。
女の子の魂はすうっと消える。きっと元の身体に戻った。
勇気出せるよね? アタシは早く元気になることを祈りながら目を開ける。
目を開けるとトゥラムがアタシに駆け寄って来る。
凄く心配そうにアタシの顔を見つめる。
「大丈夫ですか?背中・・」
「大丈夫・・じゃないかも。今まで夢中で気付かなかった・・」
有李栖も心配そうに走って来る。
アタシはバランスを崩し、倒れそうになる。
間一髪で有李栖がアタシの体を支えてくれる。
支え無しじゃ立てないかも・・ね・・・・
「歩ける?杏南・・無茶しないで。心配するでしょ・・」
「ゴメン・・何とか救いたかったから・・・」
アタシは有李栖に肩を貸して貰いながら屋敷に向かう。