お姫様の秘密
晴れのち嵐



いろいろ乗り越えながらも、無事に付き合い始めた私達ー…

もうすぐ付き合って半年を迎えるほど長続きしている。



「あっ、成弥見て見て!」

「んー?」



しっかりと恋人繋ぎをしている相手は、もちろん成弥。



「レイちゃんだよーっ!!」

「……ん」



反応が微妙な成弥。


せっかく私の好きなモデルのレイちゃんのポスター教えたのに…っ



「レイちゃん、美人だよね♪」

「陽菜とは正反対だな」



相変わらずのイジワル。

頬を膨らませる私の隣で、楽しそうに笑う成弥。



「どーせ!
成弥は、レイちゃんみたいな美人が好きなんでしょ?」

「…ん?やきもち?」

「ちっがーう!」



レイちゃんは女の子の私だって憧れるほどの美人さんだし…

ほら…

成弥の好きな色気があるし…


ちょっとは気になっちゃうじゃん…?



「あー…
確かに、好きかもなぁ…
陽菜と違って大人っぽいし」



それ…

遠回しに“色気がある”って言ってるように聞こえますが…?



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