お姫様の秘密



「………っ」



……あった。



「まぁまぁ、隣じゃん?」

「…でも…っ」



栞に慰められる私。


あぁ…

神様って、ほんとイジワル…

いや、校長がイジワルなの?



「寂しくなったら来ればいいだろ?」

「…無理ぃ…
成弥が来てよ…」

「ん、分かった」



きっと、成弥は女の子に囲まれるんだろうな…

私が行けるはずがない…



「桜木ちゃん元気出して!
俺と一緒だから!」

「ありがと…」



奇跡的に一緒のクラスになった恭平君。


あぁ、もう…

恭平君だけが頼り…



「…あっ!」

「ん?」



私の声に成弥が返事した。



「やったぁ!
九条君もいる!」

「……あ゙ぁ?」

「良かったぁ~
知ってる人いて♪」

「…お前なぁ?」



私は、隣で不機嫌そうな声を出す成弥を無視した。



栞と成弥は、同じ3組。

私と恭平君は4組。


2クラスずつ合同にやる体育は、私達4人一緒になれる♪



まさか…

このクラス替えがあんなことになるなんて…



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