君の影をみてる〜幼なじみの恋〜
テストが近づくと、部活動禁止期間へと突入した。


この間に勉強する2年生は、どのくらい居るのだろうか?


内申に響く、3年生に彼氏を持つ鈴ちゃんが、暇を訴えていたが、

私も似たようなものだった。


「え!北村が勉強!」

「で、隆志がカテキョ。」

「この貴重な期間を、男にとられちゃったの?もったいない!」

「だって…全教科70点以上とれないと、レギュラーから外すなんて、陸上部は厳しいんだよね。
その点、バスケ部にはそんな規則ないし…隆志は頭イイからさぁ。」

「なんで、みっちゃんじゃないかな〜そこで」

「うるさいな〜」

「それにしても、北村は変わったよね…まさか“勉強”なんて!
前は、あんなに話し掛けずらかったのに…いったい誰が変えたのかな?」

「それは本多でしょ!(そうだ。間違いなく、あたしじゃなくて先生だ。)」

「またまたぁ。ご謙遜を〜」

「ちょっと、なにそれ!鈴ちゃんの話しもきかせてよぉ。」



ガールズトークに花が咲き、勉強なんか手に付かず…

そう、私もいつしか、
普通に“恋ばな”をする女の子へと、
変身を遂げていた。
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