シンプル
そして・・海に着いた!
二人は今まではしゃいでたのが嘘なくらい黙ったまましばらく海を車のガラス越しに見つめていた・・・・

僕から口を開いた・・

「俺さぁ・・今まで・・今日ほど楽しい日なんて正直なかったよ。・・・・ありがとう」

「ありがとうっていいたいのは私ですよ!本当に楽しかった!」

「本当に・・!?」

ミナは微笑ながらうなずいて

「本当です・・」
と言ってくれた・・・・

またしばらく沈黙がはじまった・・

僕は今しかない!!と殻を破るように

「あのさ・・!俺と・・!」僕が話しはじめると
「あっ!!えっと・・ジュース飲みたい!」ミナは思いついたように強い口調で言った!

「あ・・そうだよね。喉かわいたね・・ゴメン・・自販機近いから買いにいこうね!」

なんだか僕は急に自信をなくしてしまった・・
「私・・歩いて言ってくる!公衆電話ってあったっけ?」

「自販機の隣にあったと思うけど・・親にするの?・・ゴメン・・遅くなっちゃったもんね」

「うん・・・・」と言ってミナは車からでて走っていった・・

正直、僕の心は沈みはじめていた・・まだ早かったかな・・後悔したというか勝手にもりあがってた自分が恥ずかしかった・・

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