切恋‐セツコイ‐
プルルル…
あっ!!
ドアしまっちゃう!!
バタン。
ふー…
ま、間に合ったぁ…。
ほっと一息ついたあたしは肩からズレ下がった鞄をかけ直した。
朝の電車。満員でもちろん座れるとこなんてない。
そう思い、制服のポケットにある携帯をとりだした。
確かさっき有沙からメールきてたよね。
宮野 有沙。あたしの親友。小学校の頃から仲良しであたしのよき理解者の1人。
有沙からのメールを思い出したあたしは返事を打つ事にした。
この時あたしは気付いてなかった。
あたしの恋が…
もうすぐそばまできている事に……。