切恋‐セツコイ‐
ベッドに置いてある携帯を拾いあげ、点滅ランプをジッと凝視する。
…清原くん?
震える手で携帯を開き、受信ボックスを開く。
<受信メール 一件>
‘ 有佐 ’
…ほぇ?
あ、有佐?
高ぶっていた気持ちがヒューと落ちて行く。
がっかりしながら有佐からのメールを読む。
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今度の日曜日に立川が練習試合するんだって!
一緒に見に行こう♪
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…練習試合?
あ、そっか。有佐、あの先生に会いたいんだよね。
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うん。
考えとくよ☆
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短めの返事を打ち、有佐に送った。