切恋‐セツコイ‐


完璧なテクニック。




足とボールがなにかに繋がってるみたいだった。



ふと、ボールを蹴っていた足を止める。


白と黒の球体。





俺はそれをただジッと見つめた。









「清原。」



後ろからどこか抜けた低い声が聞こえた。





振り返ってみたら、いたのはコーチだった。





「なんスか?」



俺はそれだけ言うと、また視線をボールに戻してまたシュート練習を開始した。



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