アイー心の花ー
私は廊下に出てみた。

ルカは、踊り場の壁に寄りかかっていた。
どこか、さびしそうな、悲しそうな顔をしていた。

「どうしたの?ルカ。こんなところで。」

「アイ・・。あたし・・・さ、・・・」
ルカは、口を開いた。

「あたし、ハルキのことがー…、好き…なんだ。
だから、ハルキを・・・」

ルカは、一瞬、ためらったように見えた。

「だから、アイ。応援してほしいの。」
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