アイー心の花ー
そこにいたのは、すらりとした、長身の女性。
薄いピンク色のワンピースの下から、にゅっと白くて細い足が出ている。
髪の毛は、肩くらいまである。
女子でも見とれてしまうほどに美しいと思った。

そのとき、彼女はこちらを見た。

その顔は、間違いなくアイ。

けど、その姿からは、昔の面影は感じ
られない。

その横には、看護士がいた。

あたしは、すぐに彼女に駆け寄った。

「アイ?よかった。さっきのはあたしの勘違いだったんだ。いつ千葉に来たの?」

思わず、彼女の腕をつかんでしまった。
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