アイー心の花ー
「………。」

え……??

「わからない……。ごめんなさい。私、なんにも覚えてないんです。」

オボエテナイ??

「わかりました。一度、院長先生に会われたらいかがですか??」

隣の看護士が言った。

あたしはためらった。
だって、もし彼女がアイじゃなかったら、アイとはもう会えないかもしれないと思った。

だって、アイがいなくなったあの日から、アイとは何の連絡も取れなくなったから。

「ーー会いたいです。」
「では、ご案内します。」
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