アイー心の花ー
試合 ルカ
「わかった。」
アイがそういったとき、体中の力が抜けてしまいそうなくらい、安心した。
アイは、絶対応援してくれるってすぐうなずいてくれるって思ってたから、アイがためらってる様子を見た時、すごくどきどきした。
そのとき、チャイムが鳴った。
「・・・教室いこっか、アイ。次音楽だし。」
「・・うん。そうだね。遅刻したら怒られちゃうし。」
アイが、笑顔で言った。
だけど、あたしには、その笑顔がどこか悲しそうな笑顔に見えた。