アイー心の花ー

3時限目が終わった放課。

あたしは一人、席に座っていた。

ルカが係りの仕事で音楽室に行ってるから、すっごく暇。

あ~あ。早くルカ帰って来ないかなぁ。

「アイっ!!」

ハルキ?どうしたの?

てか、あんた組違うじゃん!!

何でココは入ってんの?

「あ~はいはい。てか、お願い!!宿題見せてっ。」

「どうしようかなぁ。
運動オンチって行ってきた誰かさんにみせんのぉ~?」

私は、わざと口をとがらせた。

『わかった。悪かったって。見せて。』
「それでいいのよ。それで。」

『サンキュ♪』

「ちゃんと返してよ~」

『おう』

それからしばらくして、ルカが帰ってきた。

「はぁ~。疲れた。大太鼓運ばされた。」

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