片恋の蒼

「で、長田さんは冬夜に告白?」

「違いますっ!!」

「トモダチ、だから」

慌てて否定する私に助け舟を出す内宮君。
その答えにちょっとだけ、息が詰まった。


「じゃあ、今日から俺も友達ね」

「ふぇ?」

「よろしくーーっ!」


ニコニコ笑う田岡君に私はあたふたするしかなかった。


視界の端で、内宮君が少し哀しそうにみえたのは気のせいだったのかな?


< 21 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop