finder
無茶苦茶なことを言ってる、かも。
でも、伝わってる?
わたしの気持ちはちゃんとみんなに伝わってる?
広瀬くんはじっと聞いていた。
そして、言った。
「俺、また間宮の気持ち考えてなかったんだな……」
空気が一気に重たくなった。
けど、広瀬くんは続けた。
「俺、間宮に何て言ったらいいかわかんねえ。…間宮、どうしてほしい?」
彼の瞳はわたしをまっすぐに見ていた。
……どうしてほしい?
わたしはどうしてほしいかな?
謝ってはほしくない。
じゃあ無視、されたい?
それは嫌だ。
なんかムカつく…
その時、栗本くんがニカッと笑って言った。
「友達になれば?」
「は!?バカだろ和真、間宮が嫌がるに決まってるだろ、状況わかってんのか?」
広瀬くんは慌てて止めていたけど、栗本くんの提案はわたしの心に馴染んだ。
友達に、なる―…。
「それがいい。そうしてほしい」
「……は!?えええ!?」
広瀬くんはホントに驚いていた。
「女子の考えることわかんねー…」
広瀬くんは困ったように笑いながら言った。
「間宮が……それでいいなら」