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小学生の頃の絵美ちゃんは今よりずっと明るくて、よく笑って、みんなの中心にいるような子だった。
そして、絵美ちゃんはバスケが天才的にうまかった。
バスケクラブに入ってすぐにレギュラーになった。
レギュラーをとられた子が陰で悪口を言っているのがわかったから、負けず嫌いな絵美ちゃんは認めてもらうためにもっとバスケを頑張った。
絵美ちゃんはバスケが上手くなる。
だんだんバスケクラブでは実力をもて余しはじめた。
すると、中学校のバスケ部の監督が絵美ちゃんに目をつけた。
絵美ちゃんはバスケ部に練習しに行くようになった。
だけど、その頃には学校では絵美ちゃんは完全にいじめられっ子だった。
日に日にいじめはエスカレートしていた。
はじめは無視だったのが、言葉の暴力になって……ついに絵美ちゃんはいじめっ子達と掴み合いのケンカになった。
絵美ちゃんは不意に窓ガラスに叩きつけられた。
ガラスは割れた。
絵美ちゃんは廊下から教室に突き飛ばされていた。
それでも大怪我をしなかったのは幸いだった。
たった一ヶ所を除けば―…