アンダンティーノ ―恋する旋律 (短編)
あなたが好きです、ショウコさん
――これほどまっすぐな気持ちが
ショウコに伝わらなかったはずがある
だろうか?
こんな青年に愛されて、好きにならず
にいられるだろうか?
「あっ!」
いきなりユマはあることを思いついた。
興奮のあまり、ベンチを蹴るように
して立ち上がる。
「待って、ねえ、待って!」
「な、何? どうしたの」
「メール、もう一度うってみようよ」
「だけどさっき――」
あっけにとられているテツロウを
無視して、ユマは猛烈な速度で携帯の
ボタンを押し始めた。
――これほどまっすぐな気持ちが
ショウコに伝わらなかったはずがある
だろうか?
こんな青年に愛されて、好きにならず
にいられるだろうか?
「あっ!」
いきなりユマはあることを思いついた。
興奮のあまり、ベンチを蹴るように
して立ち上がる。
「待って、ねえ、待って!」
「な、何? どうしたの」
「メール、もう一度うってみようよ」
「だけどさっき――」
あっけにとられているテツロウを
無視して、ユマは猛烈な速度で携帯の
ボタンを押し始めた。