アンダンティーノ ―恋する旋律 (短編)
明日
「ショウコさんのアドレス、どうして
わかったの?」
ユマとテツロウは住宅街のT字路の
角に立っていた。
そこを曲がれば、すぐ先にユマの家
がある。
遅いから危ないと言いはって、テツロウ
が送ってきたのだった。
他の人には見えないのだからボディ
ガードとしては役にたたないと思ったが、
ユマは何も言わなかった。
「ショウコさんもあなたのこと好き
だったんじゃないかなって思ったの。
だから決してあなたを忘れない、
そういうメアドにしたんじゃないかな
って。
私ならそうするもの」
「どんな?」
「t・e・t・s・u・r・o・7・3、
あとは@マーク……」
テツロウの名前、そして彼の命日。
「そしたら通じちゃったの」
「そっか」
テツロウは照れくさそうに、
ぎこちなくほほえんだ。
「ありがとう」
わかったの?」
ユマとテツロウは住宅街のT字路の
角に立っていた。
そこを曲がれば、すぐ先にユマの家
がある。
遅いから危ないと言いはって、テツロウ
が送ってきたのだった。
他の人には見えないのだからボディ
ガードとしては役にたたないと思ったが、
ユマは何も言わなかった。
「ショウコさんもあなたのこと好き
だったんじゃないかなって思ったの。
だから決してあなたを忘れない、
そういうメアドにしたんじゃないかな
って。
私ならそうするもの」
「どんな?」
「t・e・t・s・u・r・o・7・3、
あとは@マーク……」
テツロウの名前、そして彼の命日。
「そしたら通じちゃったの」
「そっか」
テツロウは照れくさそうに、
ぎこちなくほほえんだ。
「ありがとう」