満月の日
一方、ハードは、中々戻ってこないピードを迎えに外に出ていた。




二人が稽古していた場所に、ピードが木に寄りかかって眠っている。




ハードは肩をすくめ、身を屈めようとした時だった。









ヒュン。




彼の頬に何かが通り過ぎた。




ビィィン…と、木の幹に一本の矢が刺さっている。




さらに、何か白い紙が巻かれていた。




ハードは矢に書かれている紙を見る。




次の瞬間、ハードの顔つきが一変して険しいものになった。
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