満月の日
「皆の者!!下がっていろ!!」




ヴィルヘルムは声を上げるとともに、指先で燃える小さな炎をモンスターにぶつける。




すると、相手の体は一気に燃え広がった。




「陛下!!お下がりください!!」




兵士が泣きそうな声で言う。




「バカ者!!民が守れず、何が国王だ!!」




「ですが、あなた様にもしものことがあったら…!!」




兵士がそう言いかけた時、ヴィルヘルムの頭上からモンスターが襲いかかってきた。




「陛下!!」




兵士は声を上げる。
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