満月の日
その時、ドン!!と物凄い音とともに、モンスターがコナゴナに砕け散った。




それと同時に、彼の前に金髪に黒のマントを羽織った青年がランスを持って現れる。




ヴィルヘルムは小さく笑った。




「さすがミシェ。早いな。」




「当たり前だろ?アンタを守るのがオレの役目だ。」




金髪の青年、ミシェのことミシェルは声を上げた。




「おい!!そこの兵士!!ここはオレに任せて正門の方に行け!!」




「はっ、はい!!」




ミシェルの一言に、兵士は弾かれたように敬礼すると、急いで正門に向かった。




「さすが陛下の幼なじみ、ミシェル殿だ。」




という言葉を言いながら。
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