満月の日
火の手はさらに上がり、さすがのヴィルヘルムとミシェルも少し息が上がっていた。




「…何だ?もうバテたのか?ミシェ。」




ヴィルヘルムが皮肉そうに言う。




「いや…。大丈夫だ。それよりヴィル。ここはもうすぐ堕ちる。お前はここから逃げろ。」




ミシェルはそう言ってランスを構え直した。




今、彼等の回りには、目を光らせたモンスター達がいる。




ヴィルヘルムは首を横に振った。
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