満月の日
「なら、ミシェと同じ中庭を守ってくれ。それと、お前は地下にいろ。」




ヴィルヘルムはそう言ってガンマを見る。




「何で?僕だってきちんと戦えるよ?」




ガンマは不思議そうに首を傾げる。




ヴィルヘルムは困惑したように顔をしかめた。




「お前のような小さな子供を戦場に立たせるワケにはいかん。頼むから、言うことを聞いてくれ。」




「大丈夫だ。ガンマは強い。」




そう言ったのはハードだった。




「しかし…。」
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