満月の日
「何かあったら、俺が全力で守る。それで問題ないだろ?」




なおも反対するヴィルヘルムに、ハードは有無を言わせない強い口調で言い、遂にヴィルヘルムは無言で頷いた。




「おい…。本当に大丈夫かよ?」




ミシェルが小声で聞く。




「分からない。ただ、彼からは強い魔力を感じるからな。それを信じるしかない。」




ヴィルヘルムはそれを言った後、黙り込んだ。
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