満月の日
第十一章…砂漠
祝勝会も終わり、ガンマ達は城を出て歩き出した。





「これからどこに行くの?」




ガンマがハードに聞く。




「砂漠だ。」




「何だとー!?」




彼の答えに声を上げたのはリンだった。




「何てこったい…。よりによって砂漠かよ…。」




リンは頭を抱え、その場で項垂れる。




「どうしたの?砂漠がそんなに嫌?」




「当たり前だ!!砂漠は私のような水使いにとっては地獄だ地獄!!」




ティラの問いにリンは声を上げて答える。
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