満月の日
しばらくして、どれだけ歩いただろうか。





ジリジリと太陽の照らしが一層強くなった時、ハードの足がピタリと止まった。




「どうしたの?オジさん。」




ガンマが不思議そうに聞く。




「…来る。」




「えっ?」




ガンマが聞き返した時、砂漠から巨大な蛇が五匹現れた。




「サ、サンドスネーク!?」




ティラが顔を真っ青にして叫ぶ。




「降ろせ大将!!あたしも戦う!!」




「大丈夫か?」




「平気だって!!」




リンの体を気遣いながらも、ハードは彼女を降ろす。




そして、五匹の蛇が束になって襲いかかってきた。




しかも、リンだけを目掛けて。
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