満月の日
そんな中、




「あなた達、旅人?」




と、声をかけられた。




声のした方を見る。




そこには一人の少女が立っていた。




少女は肩まで長い茶髪に青の瞳をしていて、白のブロンドアーマーに、背中には鞘つきのショートソードが装備されていた。




「そうですが?」




ハードの答えに少女は彼らを見た。




「実は、国王、ヴィルヘルムという方から手紙を預かっているんだけど、もしかして、あなた達がそうなの?」




「はい。そうです。」




すると、少女は目の前に止まっている船に向かって声を上げた。
< 177 / 226 >

この作品をシェア

pagetop