満月の日
「キャー!!」




「く、来るなー!!」




ガンマは邪魔な黒髪を一つに束ねると、急いで悲鳴が聞こえた方に向かった。




しばらく走ると、目の前に、深緑色で図体が大きいモンスター、トロールが何十匹もいた。




その真ん中に少女と青年が囲まれていて、恐怖でカタカタ震えている。




トロール達が一斉に襲いかかろうとした時、一匹のトロールがその場に倒れた。




他のトロール達が後ろを振り向く。




そこには剣を構えたガンマがいた。




彼の出現により、トロール達は怒って二人からガンマに目標を変えた。




少女と青年は突如現れた旅人に、ポカンと口を開ける。
< 18 / 226 >

この作品をシェア

pagetop