満月の日
そして、スコールが降り終わる頃、モンスターはほぼ全滅状態になった。




「くっ…!!一端引き挙げるしかなさそうね…!!」




アクアは悔しそうに顔をしかめ、どこかに飛んでいった。




それと同時に、残っていたモンスターも撤退する。




ワッ!!と歓声が上がった。




「ガッツ!!無事で良かった!!」




「ジャンヌ…。」




ジャンヌはガッツに抱きつき、彼は彼女を見る。




「やったね、ガンマ君!!」




「うん!!」




「良しっ!!」




ティラはガンマの手を取り合って喜び、ピードはその場でガッツポーズをする。




一人海の中に飛び込んだリンが顔を出し、ハードが手を差し伸べていた。




「よくやったな、リン。」




「ったり前だろ?」




ガシッと手を掴み、ハードが引きあげる。




バシャンと静かに水しぶきがあがり、水は重力によって海に落ちていった。
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