満月の日
ガキン!!ガキン!!




ハードとブライトの、曲刀と大剣の金属音が響き合う。




そのたびに、火花も散った。




「腕を上げたな、ハード!!」




「お前もな!!」




互いの腕を褒め合い、打ち合いがさらに激しくなる。




ビリビリと空気が震え、それに耐え切れず、部屋の床や壁にヒビが入る。




「このまま、この時が続けば良いのにな…!!」




ブライトは一瞬ニタリと笑ったが、すぐ真剣な顔つきになった。




「だが、これで終いだ!!」




彼はそう言うと、ブンと大剣を振り、巨大な衝撃波を出した。




ハードも負けじと突進する。




そして…。
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