満月の日
「何の…!!」




何とか立ち上がろうとするアクアの背中に、ピードのかかと落としが炸裂した。




「ガッ…!!」




ドゴッ!!と鈍い音がし、アクアはそのまま倒れた。




ドサリとその場に座り、ピードは荒い息を整える。




「おーおー。結構ハデにやられたなぁ。」




彼の後ろから、のんきな声が聞こえる。




振り向くと、そこにはリンが立っていた。




「リン…。」




「よっ。お疲れさん。立てるか?」




「何とか…。」




リンの問いに、ピードはゆっくり立ち上がる。
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