満月の日
「どこに行く?」




と、ハードの一言に、ガンマはピタリと止まった。




魔法のせいで、体が小さくなっている。




…なんてことは言えず黙り込んでいると、ハードは肩をすくめた。




「隠すことはない。お前は昨日の旅人のガンマだろう?」




「…よく分かったな。」




「気配で分かる。それは魔法か?」




「あぁ。ダーク・マターのな…。」




「それで、これからどうするんだ?」




ハードの問いに、ガンマは決意するかのように答えた。
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