満月の日
「ダーク・マターを倒しに行く。」




「…そうか…。」




ハードはしばらく考えた後、側にあった曲刀を腰に添えた。




「ハード…?」




ガンマが唖然とする中、ハードは一言。




「俺も一緒に行こう。お前一人を行かせる訳にはいかない。」




「ありがとう…。でも、アンタに迷惑をかける。」




「心配はいらない。俺にも、事情がある。」




「……。」




ガンマが黙っている中、ハードは外に繋がるドアを開けた。




そこから朝日が差し込み、ガンマは目を細める。




そして、ハードは顔だけ振り向いた。
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