満月の日
「ハード。あなた…、曲刀を持ってどうしたの?」




「俺はこれから旅に出る。」




「旅!?」




突然過ぎるハードの言葉に、ティラは声を上げる。




しかし、何を思ったのか、彼女はハードに頭を下げた。




「お願いハード!!私も旅に連れて行って!!」




普段はとても大人しいティラの一言に、ハードは疑問に思い、しばらく考えた後、




「…なぜだ…?」




と聞いた。




ティラは頬を赤く染めながら、




「私、どうしても、昨日会ったガンマさんにもう一度、会いたいの。」




と答えた。
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