満月の日
「クソッ…。ここまでか…。」




スティングを初め、誰もが諦めかけたその時、強風が吹き抜けたかと思うと、レッドドラゴンが倒れ、同時に、目の前に曲刀を持った剣士、ハードが立っていた。




「ウソ…だろ…。」




「あんなに手こずっていたドラゴンを一瞬にして倒すなんて…。」




ウエントとキララはあまりに凄まじい出来事に唖然とする。




「大丈夫か?」




「あ、あぁ…。あんたのお陰で助かったよ。ありがとう。」




ハードに聞かれ、スティングは何とか答える。




そこに、彼の名前を呼びながら仲間が駆け寄ってきた。
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