満月の日
親しげに話し出した二人を見て、ティラはポツンと言う。




すると少年(?)は声を荒げた。




「あたしは女だ!!男じゃねぇ!!」




「えっ!?ウソ!?だって、体つきが良いからてっきり男かと…。」




確かに。




肩幅が広く、女性よりしっかりとした体格を見れば、誰でも男だと間違えるだろう。




しかし、




「ティラ。リンは女だぞ。」




と言うハードの一言に、彼女の思考は一瞬止まってしまった。




「たくっ!!見間違えるにも程があるっての!!」




リンはワザとらしく声を上げて頭を掻いた。




そんな中、ガンマが口を開いた。
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