満月の日
「ねぇおじさん。この人の足…、何か変だよ?」




「何?」




ガンマにそう言われ、ハードはスティングを見る。




彼は右足を抑えて動けないでいた。




「足の骨が折れてしまったのかもしれない。とにかく、近くにある村に行こう。」




ハードはそう言うとスティングに肩を貸した。




ハードの肩を掴みながら何とか歩くスティングの姿を見て、リンの顔が暗くなるのに、ハード以外、誰も気付かなかった。




それから近くの村に着くと、早速医者に診てもらった。




「どうですか?オレの足は…?」




スティングの問いに医者は一言。
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