満月の日
「あたしを姉ちゃんと呼ぶな!!」




あまりにもの大声に、ガンマは思わず怯む。




「じゃっ、じゃあ何て呼べば良いの?」




「普通にリンで良い。」




リンはそれだけ言うと、ソッポを向いた。




「じゃあなスティング。いってくる。」




「いってこい。勝手にくたばるなよ?」




「誰にものを言ってんだ?あたしはそう簡単にくたばらないよ。」




スティングの言葉にリンはニタリと笑って差し出された手を掴んだ。




「さて。そろそろ行くぞ。」




「うん。」




「そうね。」




「あいよ。」




「分かった。」




ハードの一言に、ガンマ、ティラ、リン、ピードの四人は頷いた。




こうして、男勝りで、気の強い、水使いの少年…、




失礼、リンが仲間に加わった。
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