満月の日
「どこに行くの?」




アクアの問いにキンはニタリと笑った。




「町を一つ壊してくるよ。アクアも一緒に来る?」




「遠慮しとくわ。」




「あっそ。じゃあね。」




キンはそこまで言うと、闇の彼方へと飛び去った。




「キン…。行っちゃったよ…?放っておいて良いの…?」




ミィルの問いにアクアは肩をすくめた。




「良いのよ。キンが町を一つ壊したら、また闇が広がる。そしたらダーク・マター様が喜ぶわ。」




「そう…。じゃあ…、私達も…そろそろ行く…?」




「そうね。ダーク・マター様のために、私達も頑張りましょう。」




「うん…。」




アクアの言葉にミィルは頷くと、二人揃って闇の中に消えた。
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